山本潤氏著の「インベストメント 米系バイサイド・アナリストの投資哲学と投資技法」が素晴らしい
以前から、読みたかった「インベストメント 米系バイサイド・アナリストの投資哲学と投資技法」。
しかし、amazonではプレミアがついてしまい2万円くらいするので買うことを躊躇していました。
ところが、なんとブックオフの某店舗で2010円で販売されているのを偶然発見しました!マーケットの歪みに救われました!
そこで、今回はこの本について内容のまとめと簡単な感想を書いておきたいと思います。結論をを少し言っておくと、この本は本当に価値がある本ですね。
これまでのファンダメンタルズ分析の本からは一歩進んだ内容が書かれています。
↑奥さんのブログで自分が書いた資産運用関連の書籍についての記事です
この本の内容は大きく3パートに分けらます。
1つめは、ファンダメンタルズ分析+αの株式分析、2つめに投資家としてありかた、3つめに具体的なレポートの事例です。一つ一つ、触りのみですが書いていきたいと思います。
「ファンダメンタルズ分析+αの株式分析」
会計を勉強して、企業の財務諸表が読めるようになった!
では、そこからどうやって投資する企業を選別していけばいいのか?そんな疑問に対して、この本は答えの宝庫です。
・会社の営む各事業の難易度を評価する
・どんな経営者、社風を評価すべきか
・企業の先行投資についてどう考えるか
・小型株への投資にどう取り組めばいいのか
・会社の各事業をどう評価するのか(本書には評価するための計算式があり)
・株式投資における勝利の方程式とは(本書には計算式あり)
・四季報や会社情報の読み方
・過去の業績や情報開示の使い方
・業界や技術に関する知識の深め方
・代替品のアイディアや特許を理解する方法と投資に活かす方法
・企業取材の方法(本書では具体的な会話も出てきます)
・企業取材から得た情報をどう投資に結び付けるか(限界利益率の考え方を中心に)
・業績と株価の予想方法
が1つめのファンダメンタルズ分析+αです。
※最後の3つはこれ自体が各章になっており、ボリュームが盛りだくさんです。
この3つはかなりざっくりまとめてしまっています。
「投資家としてありかた」
2つめの投資としてのありかたでは、投資家・アナリストとしてどういう思考を持って自己研鑽していくべきかということが書かれています。具体的には
・計画の立て方
・生活習慣
・キャリアアップの方法
・英語に対してどう臨むべきか
・時間がない人向けの時間管理方法
・目的の達成方法(スキルの身につけかた)
・体系的に知識を身につける方法
などか書かれています。
ここまでの内容を読んだうえで、最後の章にあるサンプルレポートを読むを、ただのサラリーマンではない”プロのアナリスト”の気持ちがこもったレポートはこんなにすごいのかと背筋が伸びる思いです。
皆さんも、古本屋さん等でこの本を見つけたときはぜひ購入してください。
本日はここまでです。読んで頂きありがとうございました。